どこかのマーケな中の人

どこかの企業でマーケ的なことしてます思ったこと徒然と

キュレーションニュースサービスの次の一手

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Gunosy インドネシアのニュースキュレーションアプリKurioの株式取得
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http://gunosy.co.jp/news/72?fb_action_ids=1007673499300802&fb_action_types=og.likes

おお、インドネシアの有力株がGunosy

```、サービスの地域対応(ローカライズ)が強く求められるニュースキュレーション事業領域において、現地の有望な企業への出資を通してその地域へ進出していくという、当社の海外戦略の一環です。
```
確かにローカライズが肝になるので、下手にやるより買ったほうが早そうですね。米国だとSmartNewsが先んじているため、その他地域埋めに行く戦略でしょうか。金額出ていないですが、まだキャッシュ残ってるのかな・・・

また以前話題に上がっていた国内のWEBメディア買収合戦の結果もそろそろ出てくるかもしれませんね。スマニューやGunosyの動き方気になります。

最近キュレーションニュース界隈はマネーゲーム感がすごくしてます

大手メディアのスマホファーストな姿勢

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ワシントン・ポスト、「タテ型動画」に未来を賭ける:スマホファーストなコンテンツ戦略
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http://digiday.jp/publishers/the-washington-post-is-embracing-vertical-video/

PC割合もまだ30-40%位あるのかなと思っていた大手メディアでもどんどんスマホファーストになっているようです。

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1カ月あたり数百本もの動画を製作しているなかで、タテ型動画はいまのところ6本程度。「ワシントン・ポスト」の動画ビジネスのなかで、タテ型動画はまだまだ小さな領域ではあるが、徐々に中核的な存在になりつつある。
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この動画に利用された画像は、アニメーション化されていて、音を出さなくても視聴できる。

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最近は読める動画がトレンドですね。(もしくはサマリされていたり、すぐ終わる系)
動画のリーチが増えていても、音声ONに出来ない日中や外のリーチが増えているからだと思いますが

アドブロックユーザーへのコンテンツブロックに見るWEBメディアの主張

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ついにニューヨーク・タイムズが広告非表示ユーザーに対して記事を非表示に
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http://gigazine.net/news/20160308-nyt-test-adblockers-block/

WEB上で賛否ありますが、思い切った動きですね。
批判している側(課金もせず広告も非表示なのにコンテンツだけ見せろ)が多少なりともいるということにちょっとびっくりですが・・・

以前懸念していたAdblock問題については
http://www.h-takii.com/archives/adblock.html
に書かれているように、世の中のリテラシーやもう少し逼迫した状態にならない限り
現時点では影響は少なそうですね。

なので今回の件はメディアビジネスとユーザーの関係性に一石を投じる動きだなと思いました。しかもそれが中堅メディアなどではなくNYTがというところも

ADブロックだけではなく、行動データの観点でクッキー有効じゃないと見せないよというのも今後は出てきそうですね。(もう少しでフィンガープリントの世界になるので、クッキーの影響度も薄れていきそうですが)

HULUなどのサービスやNOTEやNEWSPICKなどの有料コンテンツのモデルも台頭してきていますが、WEBのコンテンツは基本無料で見れるものという世界観はまだまだ根強いですし、(こと音楽や動画についてはまだまだ時間がかかりそうな)
それを変えるには我々メディアの価値の作り方、伝え方、クオリティも対価としてなにかしなければと思ってもらうには重要になってきますね。

第1次キュレーション戦争の終わりと第2次キュレーション戦争の始まり

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あえてBuzzFeed路線をハズす、新興動画メディアの試み:CNNのリソースで若年層へ訴求
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http://digiday.jp/publishers/inside-great-big-story-cnns-attempt-buzzfeed-buzzfeed/

CNNの子会社がうまくBUZZFEEDのリーチ出来ていない隙間を活用して
拡大しているとのこと

長いのでサマリです
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・常にオフィスにモニタにダッシュボードを映して見ている
 →拡張された頭脳、世界の状態把握
   #近いうちに似たような環境つくります!

・GBSはCNNの子会社でBFやviceポジションを狙った
 →BF元社員もいる
 →まだBFやVICEがリーチ出来ない層がある
 #そろそろBFなど大手から流れてくる人材が増えてきそうな気がします
  (BFやVICEのノウハウが一般化)

・従業員30人。動画製作30%と営業担当30%、オーディエンス開拓担当(ユーザー獲得&最適化)20%
 #マーケティングや最適化に割く人数が多めになってきている気がします

・1日に3~5本の動画を製作。通常は、2~4分間の動画

・スポンサードポストに注力 単発ではなくシリーズで動画を作る
 #シリーズ系は製作スピードの早いキュレーションメディアなどの強みですね
  最近そんな文脈の戦略が多い気がします

・CNNなど親会社でオールリーチ系はやっているので、引き続き到底のセグメントをしっかり取りに行く
 #ここからはデモグラや興味が細分化されたセグメントのメディアが増えそうですね。

アプリを使ったSEOの時代になる(変貌するSEOルール、ウェブからアプリへ)

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変貌するSEOルール、ウェブからアプリへ
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http://jp.wsj.com/articles/SB10272610103318793334204581564212821023874

大枠ふわっとした情報が多いですが
・appindexingではアプリのレビュー評価影響しそう(被リンク代わり)
・appsstreamingはちゃんと使い方検討したほうがよさそう


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アプリの内部を閲覧できたとしても、グーグルにはコンテンツを分析する手助けが必要だ。グーグルによるウェブサイトのランク付けは、他のサイトからどれだけ多くのリンクが貼られているかを大まかな基準にしている。アプリにはそうしたリンクがない。英広告会社WPPグループ傘下のグループエムでSEOイノベーション部門を率いるダン・クリスト氏によると、グーグルはユーザー数と利用時間を基にアプリをランク付けしているようだ。クリスト氏は顧客企業に対し、アプリのユーザーにレビューやレーティング付け、シェアを促すようアドバイスしている。グーグルがこうした行動を重視している可能性があるからだ。
```

元々被リンクはアプリのレビューのようにユーザーの評価をするためのものなので、
スパムかどうかは考慮必要ですが、そこの評価がことさら重要になりそうですね。


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昨年夏に立ち上げた新ウェブサイトが非常に大きな効果をもたらしたため、グーグルはチマニにさらに野心的な計画を試すよう持ちかけた。それはアプリをウェブサイトのように表示し、ユーザーがダウンロードする必要をなくすというものだ。

 チマニは数カ月前に豊富なコンテンツを持つウェブサイトを立ち上げたばかりだが、グーグルの提案はこの努力を無駄にするものだった。それでもガリバン氏は快く同意した。検索結果の価値があまりにも高いからだ。同氏は「これも同じくSEOの目標で、いかに注目を集めるかなのだ」と述べた。

 昨年11月に実験が開始されてから、チマニのアプリ利用時間は前年の4倍に伸びた。ガリバン氏によると、ユーザーは単にストリーミングするだけなので、ダウンロード数はそれほど伸びなかったという。
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こちらもふわっとしていますが、ストリーミングするだけというのは
appstreamingのことですかね?

アプリのUXや機能性が高い場合は効果がありそうですが、

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ガリバン氏によると、ユーザーは単にストリーミングするだけなので、ダウンロード数はそれほど伸びなかったという。
```

とあるようにDLにつながらないのは中期的に見ると微妙ですよね
ただストリーミング内での体験差別化、特定行動後にDL促進やDLする前にチュートリアルを終わらせてDL後の定着を上げやすくするなど使い方をちゃんと考えれば足元優先度は下がるかもですが、ちゃんと使い方を定義すればいいかもしれないですね。

欲求やニーズの性質を見極めたWEBのアプローチ

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ググってちゃダメ?10代の「検索スキル」がハンパない
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http://matome.naver.jp/odai/2145723312682757801?&page=1

部分的なまとめなのでタイトルや引用部分にあまり引っぱられないよう
それが語られた文脈や背景を把握して読む必要はありますが
トレンド系の欲求やニーズは確かにソーシャルの方がマッチしやすいですよね

消費寄りのバーティカルになればなるほど、10代から離れていきますが
世の中の情報摂取の多様化という意味だと参考になりそうです。
扱う情報の性質によって使い分けていきたいですね。

情報の本当の価値を可視化しづらい世界

『ニュースサイトから釣りタイトル記事がなくならない理由

http://ascii.jp/elem/000/001/130/1130725/


WEBは特に
・一瞥されるだけでもお金になりやすい(雑誌とかでは出来ない)
・転用転載(シェア含む)が簡単

であったりで情報の本当の価値は可視化しづらくなっちゃってますよね。
(指摘されている煽りタイトルは電車の週刊誌の中吊りに性質が近い気も)


本来雑誌や本などはそれに満足することで定期購読やリピートにつながりますが、WEBだと記事単位での存在になりやすいので読了率や読了後の行動、読んだ人のアクションのネガポジなど総合的な指標をちゃんと追いたいですね(とはいえシンプル化や指標としてワークすることがより大事ですが)

また情報の本質は人を動かすことだと思うので(感動含め)わかりやすい行動の他にも感情的な部分も可視化してけたらと思います。単純にはリアクションボタン的な話になっちゃいますが・・・

 

```
その際、よく語られたのは"ウェブデザイナーはいるのになぜウェブ編集者はいないのだろう?" ということだった。

 実際、紙メディアとは一線を画すネットならではの文章の技法や話法が一般に認知され始めたのは2000年代も後期に入ってからではないだろうか? それまでネット的な言語感覚はアンダーグラウンドな存在としてやや軽視/蔑視されていた掲示板文化などの中で密かに育まれてきたものの、2010年前後を境にバイラルメディア的なニュースメディアの中に一気になだれ込んだ。

 その結果、「ウェブならではの文章の技法や話法」はPVを追求するあらゆるウェブメディアに浸透していく。「ウェブ編集者」などという職種が求人欄に掲載されるようになったのは実はつい最近のことなのである。

 本来は歓迎すべきウェブ編集の確立と成熟は、他方であらゆるニュースサイトにおける言語/文章のスタイルの画一化を生んだ。程度の差こそあれ、いまやほとんどのウェブメディアが閲覧より一瞥に重きを置くクリックベイト的な手法を採用している。そうした語り口がそろそろ飽和状態を迎え、読者の側も食傷気味に陥るだろう。

 PVだけが唯一の指標じゃないという議論は、PVに代わる新しい指標の模索をうながしていると同時に、あまりに均一化してしまったウェブ編集の方法論の再検討、そして新しいステージへの移行をも迫っているように思えてならない。
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