どこかのマーケな中の人

どこかの企業でマーケ的なことしてます思ったこと徒然と

集合知で解決していく新しいWEBメディアの在り方

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10万人の医師の集合知でニュースや医療記事解説
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https://ishicome.medpeer.jp/

newspickの医療版というとわかりやすいですが
最近の
・トンデモ医療情報、民間療法などの広がり
Googleのオーソリティ評価や医療情報などにおける信頼度の重視
などを考えると、
特定の医療監修だけではなく、このように集合知で解決していく流れは
ことさら今の時代のWEBメディアにもマッチしていそうですね。

単にニュースにコメントやレイティングするだけじゃなく例えば同じような形でこういった医師ネットワークに対して、
記事のチェック用サイトなどを提供して、ある程度信頼度が担保できたら
公開する(お墨付き度やコメントも付加して)などもありかなと

医療
健康
マネー
などの専門領域もそうですが


暮らし
系も専門家にチェックしてもらう機構はよさ気な気がしました。

またそれを応用して、askdoctorなどのように専門家QAもしやすいかなと
まあWEBサービス観点だとどちらからもいけそうですが
このあたりのネットワーク作り&そこからの情報の作り方確立したいです。

WEBメディア業界の時代の変革を実感

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NewsPicksは「ランディングページ泥棒」なのか? 山本一郎さんの #JCEJ 出し物
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http://narumi.blog.jp/archives/56472425.html

narumiさんの記事です
表題の件は記事の後半にありますが

```今日は「デジタルジャーナリズムフォーラム 2016」というイベントに登壇してきました。ジャーナリズムとメディアをめぐる最先端プラットフォームの動向から、湧き上がる現場の息吹、そして課題を見つめ、共有する2日間だそうです。いま知った。
```

こういった取り組みが増えてきたり

```エキサイトはデータジャーナリズムを打ち出しています。 
ライター・まとめ職人を募集していたので原稿料を聞いてみました。めちゃくちゃ高額だったので、僕は近々エキサイトにジョインします。
```

大手もWEBライターの囲い込みが始まり、価格やライター獲得競争の激化が2016年どんどんされていきそうですね。
(この前のクラウドワークの炎上した件など含め、大手や単価の高いところにどんどん流れこむトレンドも出来てしまうのではないかなと)


またこういうトレンドと合わせて、先日のYahooとジャーナリストの炎上事件などのようにWEB上のジャーナリズムについての話題が増えてきている気がします。

WEBメディア業界の新しいフェーズが来ていそうな気がしました。
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・発信媒体の増加とフィードバックの増加(特に個人系媒体)
・発信者の増加(クラウドワークなど含めライターじゃないライター増)
・発信内容の取り上げ、ブーストされる環境、炎上しやすい環境
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今までのルールの範疇や経験則だけではリードできない世界観かもしれません。

プログレッシブアプリがトレンドになりそうな気がします

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App IndexingとAMPについてGoogleに何でも質問してみよう #inhouseseo
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https://www.suzukikenichi.com/blog/ama-with-google-about-app-indexing-and-amp/

```感覚的なところが質問や言語化されているので、スマホにおけるここ1-2年ぐらいの検索世界をイメージするときに参考になると思います。

中でもプログレッシブ ウェブ アプリ(≒最低限アプリ化したWEBビューアプリ)
http://googledevjp.blogspot.jp/2016/01/chrome-dev-summit-2015.html
ここ1-2年のトレンドになりそうですね

 

Googleの中の人も手に負えない世界

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いま、人工知能は「Google検索」を大きく変えようとしている
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http://wired.jp/2016/03/13/ai-is-transforming-google-search/

今のようにGoogleがある程度人的にロジックを作っている場合は、まだ我々の頭で考えられる範疇のユーザー思考で行けそうですが、だんだん実はユーザー取られているけど人智を超えた範疇のアプローチというのもここ数年で出てきそうですね。


まあさすがにGoogleの中でもコントロール出来ないレベルにすぐに移行することはないと思いますが、そういった因子が今後徐々に出てくることはありそうな気がします。

 

```ニューラルネットの導入で、一部コントロールを失うことは事実。だがすべてではない」と語るのは、深層学習スタートアップ・Skymindの創設者クリス・ニコルソンだ。ニューラルネットは数学、線形代数をベースとしているため、技術者は内部の多層構造における数値を高精度で追跡できる。しかし、自然言語処理による分類がどのように行われるかを解釈できないことが困ったところだ。

「人間はディープラーニングの前提は理解していますが、生成されるモデル自体をほとんど理解できないわけです。しかし、コンピューターならばそれも可能で、非常に正確な結果が得られます。その結果をどうやって導いたのか、わたしたちも逐一説明できるわけではないのですが」(ニコルソン氏)

つまり、ニューラルネットを理解するためにはトライ&エラーを繰り返し、前提となる数学と適合させて新しいデータ上で試す。そしてより多くの試行錯誤を繰り返す必要がある。もちろんそれは可能だ。しかし、同時に煩雑でもある。Google検索をAIモデルに移行した場合、検索結果を場合によって保護したり変更したりといった臨機応変な対応が行えるかはわからない。

落ち着いてきたマーケ市場のツール領域をGoogleがかっさらって行く・・・

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グーグルが「Google Analytics 360 Suite」を発表 デジタルマーケティング統合スイート
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http://web-tan.forum.impressrd.jp/n/2016/03/16/22408
Googleがマーケティング系のツール郡を発表しました。


大半は今まであるツールのリブランディング的な内容ですが、これまでマーケティング系のツールの横断統合的なアプローチはAdobeぐらいしかしていない中、WEBビジネスで汎用的に使われるツールはほぼGoogleで寡占化されそうですね。

もちろん個々のツールでは競合がいて、汎用的なアプローチに強いGoogleより優れたツールもあるので状態によって使い分けですが、GoogleAnalyticsを中心としてデータ連携してツールを活かしていけることはかなりアドバンテージです。


特にARPU上げのマネタイズはDFPとの連携、最適化や改善テストについては行動データとの連携がかなり肝なので、そこを抑えている部分は大きいですね。


初期の立ち上げなどではこれらを入れたら一旦終わりでも大丈夫ですが、世の中を代表するメディアレベルではこれらを有効に使いながらも、実現したいビジョンに対してGoogleさえもパーツにしていけるようにしっかり構想していきたいです。



```企業向けのデジタルマーケティング統合ツールで、次の6つのツールが含まれる。
Google Analytics 360 ―― Google Analytics Premiumを名称変更
Google Tag Manager 360 ―― タグ管理
Google Optimize 360 ―― テスト&パーソナライズ(ベータ版)
Google Audience Center 360 ―― DMP(ベータ版)
Google Attribution 360 ―― アトリビューション(元Adometry)
Google Data Studio 360 ―― データ分析&ビジュアライズ(ベータ版)、360 Suite各ツールのデータを統合してレポートやダッシュボードとして表示したり共有したりできる

InstagramがようやくSNSっぽい動きをしてきた

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Instagramは時系列から「見るべき写真」順になる
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http://bylines.news.yahoo.co.jp/taromatsumura/20160316-00055488/

```これまで「フォローしているユーザー+広告を、時系列で並べる」方式だったところを、「見るべき投稿順」に変更するということです。今後数ヶ月かけて、全ユーザーに反映させていく計画

Instagramが考える「見るべき写真」は、以下のルールで並ぶとしています。

「あなたがLikeをつけたくなりそうな=興味のありそうな写真」+「親しい友人の写真」+「新しい写真」
```

ソーシャルアクションや被ソーシャルアクションがSNSの定着に重要な指標なのは言わずもがなですが、逆にこれまでそれをやらずにこの規模や定着になっていることにInstagramの底力を感じました。


ただどんなメディアでもセグメントするときのリスクで、実はInstagramが新規順だからよかった分、良さが少し失われたり、
よくある行動や興味ベースでのレコメンドでユーザー見れる幅が狭まるなどはうまくケアすることが大事ですね。

センテンススプリング『週刊文春』の矜持とメディアを次元で見る視点

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週刊文春』編集長インタビュー「紙の時代は終わった」は、売れないことの言い訳
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http://www.advertimes.com/20160316/article220125/

あのセンテンススプリングの編集長インタビューです。
紙及び1次メディアとしての矜持を感じました。
色々あってもちゃんと意図やフォローしっかりしてるんだなと
ただそれが伝わるかは別ですがw

日々競合や市場の分析をしていると、今後も殊更コンテンツクオリティアップの重要性を感じていますが、色々なエッセンスを吸収したいですね(文春限らず)
最近は1.5次メディアぐらいのレベル感の重要性を感じています。

今のメディア市場を次元で見るとユーザーの動きとビジネスサイドの動きがわかりやすく面白いです。

```ポジティブが取り柄の私でも、もう完売は難しいのかなと、弱気にもなりかけました。ただ「紙の時代は終わった」と言われると「本当かよ」と思いたくなるのです。そうした悲観論を、売れないことの言い訳にしている面もある。出版不況とか紙の時代は終わったというのは、だから売れなくても仕方ないと言っているようにも聞こえるじゃないですか。少なくとも私はそういうことは言いたくないし、言ったこともありません。

そして今回、立て続けに完売号が出た時に、本当に面白いコンテンツであれば、紙であろうがデジタルであろうが売れるのだと、改めて確信できた。この好調がどこまで続くはわかりませんが、久しぶりに完売を出せたことは、自分にとっても大きな自信になりましたね。
```

```ここ2年くらいで面白いなと思うのは『POPEYE(ポパイ)』です。学生時代はよく読んでいて、その後すっかりご無沙汰していたのですが、編集長が代わったからなのか、現場が面白がってつくっているのが伝わってきます。一つひとつのキャプションや写真のレイアウトからも、こだわってつくっているのがわかる。『POPEYE』が提案するライフスタイルや世界観が、誌面ににじみ出ていると感じます。
```

```いずれにしても、我々がこれからやるべきだと考えているのは、紙の雑誌である『週刊文春』が生み出すコンテンツをいかにビジネスに結び付けるか、メディアとしてのマネタイズをするかということです。そのためにはまず、コンテンツの価値をしっかりと理解してもらうことが重要です。

一つは、読者に理解してもらうこと。ネットでは記事を無料で読めますが、クオリティの高いスクープ記事などは、無料というわけにはいかない。そういったコンテンツに対しては、お金を払うべきではないかという空気をつくることを目指しています。当然ながら、良質な調査報道を続けるためにはお金が掛かりますから。