どこかのマーケな中の人

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BuzzFeedの課題から見る分散型メディアの今

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プラットフォーム戦略に賭けた、BuzzFeedが直面する課題
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http://digiday.jp/publishers/buzzfeed-platform-strategy-business/

BuzzFeedの近況記事です

・ニュース系で世界5位まで来たが若干横ばい

・広告主が伝えたいものとバイラルするものは同居が難しいため
 基本的にはバイラルを優先

・BuzzFeed自身が作り出すコンテンツや動画はそこまでレベルが高くはない(#リーチ力があるからすごいように見える?)

・リーチ力も他社もかなり上がってきている。独占状態ではない

・データ分析や効果検証はしっかりやっているが、たまたま広がったコンテンツの再現性を創りだすのは難しい

・動画に再注力しているが、そのせいで人が出て行っている?ECにも注力
(#特定の顧客とそのジャンルのユーザーにあったフォーマットを作り上げ汎用化させるのはよさそう)


以上サマリです。


以下は非常に長文なので読んでおいたほうが良さそうなところだけ

```FacebookやPinterest(ピンタレスト)からSnapchatまで30のプラットフォームに展開され、1カ月に50億ものビューを生み出している。同社の動画が1カ月に生み出す30億ビューのうち、BuzzFeed.com上のものは5%に満たない。「人に来させるのではなく、人がいるところにコンテンツをパブリッシュする」と、その考え方はシンプルだ。
```
```トラフィック解析サービスのシミラーウェブ(SimilarWeb)によると、BuzzFeedは10年足らずで、デスクトップとモバイルのトラフィック量において、「ニューヨーク・タイムズ」と「FOXニュース」を抑えて、第5位のニュースサイトになった。

しかし、インターネット調査企業のコムスコアcomScore)によると、自社サイトへのトラフィックは、デスクトップもモバイルも横ばいだ。BuzzFeedは急ピッチだった雇用を控えているという。また、BuzzFeedの懐具合を直接知っているふたりの人物が、同社は2015年、売上増加の目標を達成できなかったと語っている
```
```「BuzzFeedは、ソーシャルネットワークを主要なディストリビューションプラットフォームとして採用したことで、コンテンツのバイラル性がこれまで以上に重要になった。そのため、よりトリッキーなメディアとなるかもしれない。広告主はブランドにとってよいものと、オンラインで人気が出るものとの微妙なバランスを見つけることが必要になる。

このバランスの実現は簡単ではない。バイヤーからはBuzzFeedが、ブランドのためになる変化より、プラットフォームで人気が出るものに関心があるように、見えることがある。

現状、BuzzFeedと取引を行っているため匿名を求めたある広告バイヤーは、「BuzzFeedへRFP(提案依頼書)を送っても、戻ってくるのは、そのRFPにはもはや沿っていないコンテンツだ」と語った。
```
```クライアントがBuzzFeedのコンテンツ制作能力を冷ややかに見ていると語る。ディストリビューションにはBuzzFeedを使ったが、コンテンツは別のところで作ったというクライアントの事例を教えてくれた。

「ブランドは、BuzzFeedのディストリビューションモデルにはまだ好意的だが、コンテンツ制作の面では、そこまでBuzzFeedを盲信していない。たとえば、BuzzFeedではネコの動画シリーズ『ディア・キトゥン(Dear Kitten)』が人気だが、ニューヨーク・タイムズで同様に人気のコンテンツなら5つほど挙げることができる。(タイムズは)記憶に残る質の高いコンテンツを作り出す能力では上回っている」と、シェーファー氏は述べた。

分散型の戦略はまた、BuzzFeedブランドとタイアップを行うための割増料金を、広告主へ請求できなくなるリスクが伴う。やはりプラットフォームのフィードでは、ほかのコンテンツと差別化できなくなる可能性が高いのだ。

また、ほかにもブランドコンテンツに関する争点は存在する。ほとんどのパブリッシャーには、ネイティブ記事を作成するための「スタジオ」が別途用意されており、市場の価格が高騰しているのだ。そのため、現在値下げのプレッシャーにさらされている。加えて、ディストリビューションだけなら、手軽に実施できるようになった。

先ほどのデジタルバイヤーは、「コンテンツ配信はとてもうまいが、うまいのは決してBuzzFeedだけではない。うちのクライアントの多くは、自社で配信したり、ほかのエージェンシーを使ったりしているし、ディストリビューションにネイティボ(Nativo)やシェアスルー(Sharethrou)を使うこともできる」と話す。

そのため、このバイヤーのエージェンシーは昨年、BuzzFeedへの支出は増えたが、それ以上に、ほかのパブリッシャーへの支出が大きく増大した。「デジタル動画やソーシャルに参入しているパブリッシャーは、前年比で2倍の成長をしていると見ていいだろう」。
```
```BuzzFeedはブランド動画へと大きくシフトしたが、FacebookやSnapchatなどがユーザーのフィードを動画で溢れさせているのだから、理にかなっている。動画はBuzzFeedの売上全体に占める割合が小さいながらも増加しているが、たくさんの人手が必要なことから、費用も時間もかかるため、問題にぶつかっていると「インフォメーション(The Information)」が報じた。また、最近、BuzzFeedで離職者が相次いでいるのは、動画へのシフトが原因だとされている(BuzzFeedは通常の人員減少にすぎないと説明した)。

BuzzFeedは、Facebook動画においては絶対的だ。Facebookに配信するレシピページ「Tasty」で、フードコンテンツに力を入れ、3000万もの「いいね!」を集めている。食品ブランドを見込める短尺の低コスト動画を使っており、広告向けに作られたページのようだ。