どこかのマーケな中の人

どこかの企業でマーケ的なことしてます思ったこと徒然と

”物凄く良い” スタートアップになるために

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「スタートアップのイノベーションは一回きりじゃない」
“良い” スタートアップ と ”物凄く良い” スタートアップの大きな違い
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http://hiromaeda.com/2016/02/22/alwaysbeinnovating/

短いですが最近すごく刺さった記事です。
よく言われる「新規事業、スタートアップは、求められている成果や期待される成果を150%200%達成しないと意味が無い」というスピード、コミット


そこは大前提として合わせてこの文章を読んでこの業界、事業では自分たちががイノベーターであるという意識がすごく大事だなと思いました。


よく競合分析やマーケティングしていて思うのが我々のわかりやすい競合ってあまりいないなと困ることが多く(寡占業界だとTOP以外はここを目指していればいい的な話は早いのですが)、規模や提供価値だけで言うともちろん様々な競合はいますが、他に多くない業態のプレイヤーとして今の状態のいい悪いの比較対象って結局自分たちの中のものさしが多いのかなと。


↓にあるように前例がない&TOPランナーだからこそ、「これぐらいのスピードならちょうどいい」「これぐらいのことをやれていれば一旦OK」なんてものではなく、メディア自体だけじゃなく、運営方法やビジネスモデルなどもっと
生み出す意識やチャレンジする意識、このままでいいのか?このレベルでいいのか?イノベーション起こしているのか?という意識が大事だなと。


常にそれらの意識を忘れずに外からも中からも「あれやばいわ・・・」と言われるレベルのアウトプットを出し続けていきたいです


そんな意識を事業責任者だけじゃなく、仕事をしているすべての人がそう思えるとすごい組織になるなと思ったりします。

```"良い" スタートアップ と "物凄く良い" スタートアップの大きな違いの1つは、イノベーションを起こしている数だ
生き残るために、そして市場を独占するためには、イノベーションを起こし続けないといけない
```
```自社サービスをディスラプトする。
「今自分たちが展開しているサービスを潰せるくらいの力がある新たなサービスやプロダクトは何か?」を常に自分たちに問いかける
脅威に繋がる新しいアイディアがあるのであれば、自ら先手を打ってそのサービスやプロダクトを作るべきなのかなど、戦略的な対抗策を早い段階で立てるべき
```
```さらに10倍。
「今のユーザー体験をさらに10倍良くする方法は何か?」さらなるユーザー体験の向上や改善を追求するべきである
```
```イノベーションはプロダクトだけではない。
イノベーションは、プロダクト以外にも、組織、ワークフロー、オペレーションなど様々なシーンで起こすことができる
業務をより効率化することによって、利益率やユーザー体験の向上につながる

Facebookよりも先に出た次世代HTML GoogleAMPが表示開始

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Google、モバイルの検索結果でロードが速いAMP対応ページを優先表示
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http://jp.techcrunch.com/2016/02/25/20160224google-now-highlights-amp-pages-in-its-mobile-search-results/

AMPが本日よりお目見えです。新しい情報はないですが、今だと買収が決定した「シャープ」などで検索すると出てきます。
当面はNews系がほとんどだと思いますが、トレンド系KWもしくは同様の表示でDB系の情報やwiki的な要素は出やすいのかなと思ったり


記事中の優先表示はどこまでかわからないですが、あくまで順位ではなく、今までニュースが出ていたようなところにまとまって出るような感じだと思います。

【追記】
オフィシャルなリリース
Google モバイル検索が Accelerated Mobile Pages に対応しました
http://googledevjp.blogspot.jp/2016/02/google-accelerated-mobile-pages.html

```日本の対応パートナーは日々増えておりますが、本日の時点で、朝日新聞、xn--liv394a.com、zakzak、THE PAGE、産経ニュース、SankeiBizSANSPO.COM、シネマトゥディ、日刊スポーツ、BLOGOS、毎日新聞マイナビニュース、レスポンスの 13 メディアが対応しています。
```
主にニュース系ですね。
あとAMPデータフローの図がわかりやすいです 

BuzzFeedの課題から見る分散型メディアの今

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プラットフォーム戦略に賭けた、BuzzFeedが直面する課題
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http://digiday.jp/publishers/buzzfeed-platform-strategy-business/

BuzzFeedの近況記事です

・ニュース系で世界5位まで来たが若干横ばい

・広告主が伝えたいものとバイラルするものは同居が難しいため
 基本的にはバイラルを優先

・BuzzFeed自身が作り出すコンテンツや動画はそこまでレベルが高くはない(#リーチ力があるからすごいように見える?)

・リーチ力も他社もかなり上がってきている。独占状態ではない

・データ分析や効果検証はしっかりやっているが、たまたま広がったコンテンツの再現性を創りだすのは難しい

・動画に再注力しているが、そのせいで人が出て行っている?ECにも注力
(#特定の顧客とそのジャンルのユーザーにあったフォーマットを作り上げ汎用化させるのはよさそう)


以上サマリです。


以下は非常に長文なので読んでおいたほうが良さそうなところだけ

```FacebookやPinterest(ピンタレスト)からSnapchatまで30のプラットフォームに展開され、1カ月に50億ものビューを生み出している。同社の動画が1カ月に生み出す30億ビューのうち、BuzzFeed.com上のものは5%に満たない。「人に来させるのではなく、人がいるところにコンテンツをパブリッシュする」と、その考え方はシンプルだ。
```
```トラフィック解析サービスのシミラーウェブ(SimilarWeb)によると、BuzzFeedは10年足らずで、デスクトップとモバイルのトラフィック量において、「ニューヨーク・タイムズ」と「FOXニュース」を抑えて、第5位のニュースサイトになった。

しかし、インターネット調査企業のコムスコアcomScore)によると、自社サイトへのトラフィックは、デスクトップもモバイルも横ばいだ。BuzzFeedは急ピッチだった雇用を控えているという。また、BuzzFeedの懐具合を直接知っているふたりの人物が、同社は2015年、売上増加の目標を達成できなかったと語っている
```
```「BuzzFeedは、ソーシャルネットワークを主要なディストリビューションプラットフォームとして採用したことで、コンテンツのバイラル性がこれまで以上に重要になった。そのため、よりトリッキーなメディアとなるかもしれない。広告主はブランドにとってよいものと、オンラインで人気が出るものとの微妙なバランスを見つけることが必要になる。

このバランスの実現は簡単ではない。バイヤーからはBuzzFeedが、ブランドのためになる変化より、プラットフォームで人気が出るものに関心があるように、見えることがある。

現状、BuzzFeedと取引を行っているため匿名を求めたある広告バイヤーは、「BuzzFeedへRFP(提案依頼書)を送っても、戻ってくるのは、そのRFPにはもはや沿っていないコンテンツだ」と語った。
```
```クライアントがBuzzFeedのコンテンツ制作能力を冷ややかに見ていると語る。ディストリビューションにはBuzzFeedを使ったが、コンテンツは別のところで作ったというクライアントの事例を教えてくれた。

「ブランドは、BuzzFeedのディストリビューションモデルにはまだ好意的だが、コンテンツ制作の面では、そこまでBuzzFeedを盲信していない。たとえば、BuzzFeedではネコの動画シリーズ『ディア・キトゥン(Dear Kitten)』が人気だが、ニューヨーク・タイムズで同様に人気のコンテンツなら5つほど挙げることができる。(タイムズは)記憶に残る質の高いコンテンツを作り出す能力では上回っている」と、シェーファー氏は述べた。

分散型の戦略はまた、BuzzFeedブランドとタイアップを行うための割増料金を、広告主へ請求できなくなるリスクが伴う。やはりプラットフォームのフィードでは、ほかのコンテンツと差別化できなくなる可能性が高いのだ。

また、ほかにもブランドコンテンツに関する争点は存在する。ほとんどのパブリッシャーには、ネイティブ記事を作成するための「スタジオ」が別途用意されており、市場の価格が高騰しているのだ。そのため、現在値下げのプレッシャーにさらされている。加えて、ディストリビューションだけなら、手軽に実施できるようになった。

先ほどのデジタルバイヤーは、「コンテンツ配信はとてもうまいが、うまいのは決してBuzzFeedだけではない。うちのクライアントの多くは、自社で配信したり、ほかのエージェンシーを使ったりしているし、ディストリビューションにネイティボ(Nativo)やシェアスルー(Sharethrou)を使うこともできる」と話す。

そのため、このバイヤーのエージェンシーは昨年、BuzzFeedへの支出は増えたが、それ以上に、ほかのパブリッシャーへの支出が大きく増大した。「デジタル動画やソーシャルに参入しているパブリッシャーは、前年比で2倍の成長をしていると見ていいだろう」。
```
```BuzzFeedはブランド動画へと大きくシフトしたが、FacebookやSnapchatなどがユーザーのフィードを動画で溢れさせているのだから、理にかなっている。動画はBuzzFeedの売上全体に占める割合が小さいながらも増加しているが、たくさんの人手が必要なことから、費用も時間もかかるため、問題にぶつかっていると「インフォメーション(The Information)」が報じた。また、最近、BuzzFeedで離職者が相次いでいるのは、動画へのシフトが原因だとされている(BuzzFeedは通常の人員減少にすぎないと説明した)。

BuzzFeedは、Facebook動画においては絶対的だ。Facebookに配信するレシピページ「Tasty」で、フードコンテンツに力を入れ、3000万もの「いいね!」を集めている。食品ブランドを見込める短尺の低コスト動画を使っており、広告向けに作られたページのようだ。

分散型メディアに見るメディアの未来

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FB投稿をシェアしあう、パブリッシャーたちの新しい関係:いまどきの読者獲得テクニック
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http://digiday.jp/publishers/social-world-publishers-taking-link-sharing-facebook/

```ニュースサイトのデイリー・ドット(The Daily Dot)は、自社のFacebookページに他社の記事を定期的に投稿している。ここ1週間おいて、そうした投稿は40本に及んだ。同サイトは、メンタル・フロス(Mental Floss)、マキシム、ワイアードなど約35のパブリッシャーと協力している。そのうち7つのサイトは、代わりに自社のFacebookページにデイリー・ドットの記事を投稿することに同意しているという。

こうした取り組みは、「ソーシャル・シンジケーション」や「トラフィック・エクスチェンジ」などさまざまな呼び名があるが、自社の記事やブランドを新しい読者の目に触れさせようとしているパブリッシャーの間で、ますます流行しているテクニックだ。パブリッシャーは、どれほど多くのユニークユーザーを引き込めるかによって評価されるため、読者層が似通ってはいても完全に重なっているわけではないサイトと協力すれば、コンテンツのリーチを拡大する助けになる。
```

完全分散型メディアが徐々に日本でも出て来ている流れも含めて、ユーザーが探しに行く、ユーザーがその場に行くという世界観ではなく、ユーザーがいる場所に行くという世界観(Googleもプラットフォームと考えればマクロで見ると些細な違いではあるのですが)がスマホ化や強力なプラットフォームにより実現しており、それが顕著になっている気がします。


その環境にあわせてマーケティングの手法がPULL型ではなく、PUSH型に近いプラットフォーム上にいるユーザーにリーチするというパターンが増えれば増えるほど、ユーザーは探しに行きづらくなりそうですね。最終的にユーザーはよっぽどの欲求でない限りそこから動きずらい(もしくはすぐに戻ってくる)という世界にもなるかなと

 

そうなると
・自分たちがユーザーに取って居心地のいいバーティカルなプラットフォーム
もしくは
・必要な情報を必要なタイミングでユーザーに届けられるパブリッシャー
というどちらかの性質を極めていく必要があるかなと思いました。

 

単に情報を適切に発信しているだけではなく、そこに常にいることが心地よいという環境づくりはより一層重要になりそうですね。

PCのリスティング枠減少から考えたこと

Google、ウェブ検索結果右側の広告枠を廃止へ ::SEM R (#SEMR)


PCのSEO含めたSEMのゲームのルールがチョビっと変わりそうですね。
スマホシフトできていないところが影響があり、スマホメインのところは大して変わらない)



例えば
SL→枠減少による競争激化
SEO→流入比率アップによる影響度上昇
な感じでしょうか

メディア側に取っては追い風な感じですね
(一番の追い風はオーガニックメインの比較サイトとかかもしれませんがw)


```一方で、検索結果上部の広告枠については、需要の高い商業検索クエリに限り、新たにもう1つの広告枠を追加する(従来の広告枠3に1つ追加されるので、合計4枠)。たとえば「保険」「転職」「キャッシング」「旅行」といったクエリだ。
```

→CPC高め業界への苦肉の策的な感じですね

より一層QSの高いプレイヤー(≒ユーザーへの価値が高いプレイヤー)が残る世界観、Googleっぽいです。



SEOも今回は多少追い風っぽい感じですが、オーガニックの方でも今後もゲームのルールが変わりそうなポイントが多くありますので、ことさらユーザーへの価値を追求するところにこだわっていきたいですね。
また世の中の基準がモバイルに寄せていく、もしくはモバイルで基準が作れるというトレンドも出来ていきそうです(接触時間考えるとそりゃそうだなとも思いますが、数年前は考えられない世界観ですね。)

価格.comの口コミ制御問題の炎上から思ったこと 「メディアごとの信頼を毀損するポイントの違い」

価格.comが炎上してました。(やまもといちろう砲も援護射撃)

http://togetter.com/li/939438

 

ある程度収束しそうな感がありますが今回の問題では話題になっている論点以外に色々思うところがありました。

そもそも世の中の意見で
「noindexって別にサイト内から消したわけじゃない」的なフォロー意見と
「口コミを制御しようとした!」的なネガティブ意見(圧倒的に後者が多いですが)

 

もちろん口コミで伸びている事業&口コミの信頼度がコア・バリューなので、
そこをコントロールしようとしたというのはマイナスになると思うのですが
今回思ったのは
「口コミを制御しようとした」事行為自体は問題じゃないかなと
もちろん言論統制的な話もありますが
ちゃんと枕詞をつけると
「消費行動に繋がる(価格comがそこでビジネスをしている)口コミを制御しようとした」というところが一番の問題かなと

例えばブログで炎上コメントやスパムコメントを制御してもそこまで問題にはならないですし(もちろん一部からはバッシングされますが)
これが2CHみたいにビジネスにならない場(もしくは仲介していない)のであっても
ここまで問題にならないかなと(もちろん理由は必要ですが)

 

今回の問題は
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・ユーザーは良い評価も悪評もしっかりのせる(≒口コミの信頼度が高い)という部分が一番の期待値(≒コアバリュー)である

※但しここだけだとそこまで問題にはならないと思います。コミュニティを運営するためだったり、悪評も信頼度高いものかただの文句なのか見定めないとなので。

・「消費行動に繋がる口コミでビジネスをしている価格コム」が口コミを制御した
※比較掲載企業との癒着の疑義も合わせて見られる
 →お金を払えば悪評をControl出来るイメージがついた 続きを読む

Facebook「Instant Articles」のパブリッシャ―公開から思ったこと

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Facebook、「Instant Articles」を4月12日より全パブリッシャーに公開
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http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/021800497/?rt=nocnt

```米Facebookは現地時間2016年2月17日、ニュースサイトなどの記事コンテンツを直接ニュースフィードに配信するサービス「Instant Articles(インスタント記事)」を、すべてのパブリッシャーに対して4月12日より利用可能にすると発表した。
```
全公開来ましたー

``` パブリッシャーはInstant Articles向けの記事、関連データ、広告をすべて自身で管理できるため、広告販売による収入を全額受け取れる。Facebookの広告ネットワークを利用する場合は、広告収入の一部をFacebookに支払う。トラフィック追跡には既存の自社Web分析システムあるいはサードパーティーの分析サービスを利用できる。

 Facebookは、Instant Articlesに関心のあるパブリッシャーに対し、同社が公開しているドキュメントを参考にして、4月12日の正式公開までに導入の準備を進めるよう促している。
```
GAとかも入れられそうですね

結構フォーマット特殊かと思ったのですが
https://developers.facebook.com/docs/instant-articles/reference
を見るとあまりHTML5と変わらない感じですね 亜流的な
まあ
``` Instant Article is a HTML5 document optimized for fast mobile performance
```
なのでそんなに違いはないのでしょうが
ちょっと期待しすぎましたw

イメージや動画はこちら
https://developers.facebook.com/docs/instant-articles/guides/design

AMPも含めてコンバート対応が活気を帯びてきそうですが
実際どれぐらいGoogleもFBも対応した記事を優先するか楽しみですね。
Googleはすぐには優劣つけないんじゃないかという風潮もありますが)

最終的には次世代HTMLの覇権をどっちが取るか的な観点もある気がするので
もうちょっとしたらパフォーマンス比較的なものも出てくるかもしれません
なにやら昔のVHSvsBETA論争が思い浮かびましたw